

(前回からの続き)2日目、郡山を早朝に出発していわき経由で常磐線・双葉駅に降り立つ。
今回の旅の目的地はここ、福島県双葉町。2011年3月11日の東日本大震災で発生した東京電力福島第一原子力発電所事故によって全町避難を強いられた自治体だ。22年に一部地域の避難指示が解除され、ようやく一部住民の帰還が始まったところ。その双葉に、
という施設がある。震災の伝承館、資料館は数あるが、ここはその中でも原発事故とその後の避難生活に特化した展示施設。
行ってきたのだが、情報量がとてつもなく多すぎ。感情というか理屈も自分の中でまだ整理がついていない。ちゃんと調べるとことは調べていい加減なことは書けない。いつものお気楽旅行記のごとく写真を何枚か張り付けて「大変でしたね」みたいな適当な感想で済ましてはいけない。
なのでこの伝承館の部分だけは切り出して、追々と書かせてください。(それでも自分の筆力では満足に書けませんでした、みたいになるかもしれませんが…)
一つだけ象徴的な出来事として、昨晩宿でNHK福島のローカルニュースを見ていたら、
「松本山雅サポが福島ユナイテッドFCサポに不適切発言」
という話題が取り上げられた。
先週12/1(日)にJ2昇格プレーオフの準決勝として、松本対福島の試合が松本にて行われた。試合は1-1の引き分け。規定としてリーグ戦上位の松本が勝ち抜けで翌週12/7(土)の決勝戦に進むことになった。会場からの帰りのシャトルバス内にて松本サポーターが福島サポーターに向けて原発事故に関する不適切な発言があったとのこと。
さらに12/5付で両クラブから「SNSでそういう投稿があったのを確認した。現在事実関係を調査中で、厳正に対処する予定」というリリースが出され、そのリリースを受けて昨日のNHKニュースとなった次第。
自分もSNSでそういう投稿があって、かなり炎上していたのは知っていたが、「そんな発言する奴はどこのコミュニティにもいるよね」くらいの認識ではいたのだが、まさか両チームが正式に発信して、さらにメディアがとりあげるとはねえ…
要するにこの事故はまだ終わっていないのだ。

双葉町滞在は約3時間。とりあえず仙台方面に次の列車で原ノ町まで。


原ノ町駅がある南相馬市は相馬氏由来の馬追で名高い。

原ノ町から特急で仙台へ。
常磐線の最北区間であるこのエリアも震災で津波の被害を受けた。やや内陸寄りに高架線路を敷いて復旧。

いちごで有名な山元町のビニールハウス。

阿武隈川を渡ると終点仙台へ。
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