球場の歩き方 #2-2 楽天モバイル ボールパークとは(1)

読者の皆さんも「ボールパーク」という言葉を、一度や二度は目にしたり、聞いたことがあるだろう。

きっちりとした定義はないのだが、ざっくりいうと従来の野球場とは異なり
 ①飲食物
 ②テラス席など遊び心ある座席
 ③遊戯施設やイベント
などに力を入れ、ただ野球を見るだけでなくそれ以外のことでも楽しめるようになっている野球場といったところか。

昭和とは違い、まあどの球団も大なり小なり野球以外にも力を入れている。ただ球場の所有度合いによって、当然球場に手を入れられる範囲は異なるので、そこが「大なり小なり」異なってくる部分といえよう。われらがオイシックス球団も施設(とお金)の問題で、そこまで手は入れられないがせめて気持ちだけでも楽しい会場にしよう… といった部分は随所に見て取れる

そんな中、楽天イーグルスの本拠地・楽天モバイルパークは日本でも有数のボールパーク化した球場ということで、今回はその観点から見ていきたい

球場入り口にはウェルカムゲート。盛り上がるのか? まあ盛り上がるのだろう… その後ろには今日の出場選手パネルが。ここにもきっちり広告枠を設けてスポンサーを取ってくるのが楽天らしいといえば楽天らしい。

リアル荘司君(新潟明訓高出身)パネルと

デフォルメイラスト荘司君パネル(かわヨ)

売店もこんな感じで風情を出して

ロコモコ丼と

プエルトリコ出身選手(ホセ・フェルナンデス 06-08、12年在籍)にちなんだ中南米料理っぽい弁当。いまやこのくらいの食べ物でも「珍しい」とか「変わっている」という評価ではなく、数多くある選択肢の一つ、ぐらいの存在。それほど売店の数もメニューのバリエーションも多岐にわたっている。

イベントに合わせて1,000円ぽっきりのちょっとお得なセットをという企画にも、これだけの店が参加してくる。まあたいていはメインにソフトドリンクという組み合わせで、ソフトドリンクの原価などあってなしがごとしなのですが…

テラス席。広いテーブル付きなので、球場でよくある飲食物置場に難儀することもなく、のびのびと観戦できる。もちろん球場の定員としてはごくわずかではあるが、シーズンシートで全部事前に売ってしまうというよりは、FCの先行、もしくは抽選販売あたりまでは販売しておく球団も多い。当たったらこの席で見に行く、外れたら一般席で、といった感じで観戦予定を立てるファンも多いのではないだろうか。

余談であるが、球場係員の女性が着用している黄色のカウボーイハットとスタッフジャンパー、これまたカー用品量販店大手「イエローハット」の宣伝なのである(2024年現在) 普通に球場係員のユニフォームを着ていたらただ係員の人件費だけがかかるだけだが、そこにも収入をもたらす知恵の絞り方、わりかし自分は好きだなあ。

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