まだまだ昼間は十分暑く、球場外ではセミが鳴きまくっているものの、ご覧の通り空はだいぶ高く、夏雲ではなくなってきた。日が沈むとプレー合間の静寂にはコオロギが音色を響かせ、秋の入口といった感じですかね。秋が終わるとまた厳しい冬がやってくると…
個人的な感想ですがこういう長丁場のスポーツは、やっぱり春に始まって秋もしくは冬の始まりあたりに終わるのが情緒的に好きだ。すでに秋春制の競技なんかいくらでもありますし、選手の体調が、世界とのカレンダーが、しいてはクラブ・リーグの価値向上が、等々いろいろありますが単純に秋とともに「あぁ…今年もシーズン終わりかあ…長いようで結局短かったなあ…」と感じたい。
4連敗してホームに戻ってきたオイシックス。先発薮田は初回打ち取った一塁ゴロがベースに当たる不運な安打でまず1点失ってしまう。2回もだいぶ粘られ、ここまでで48球を費やすかなり苦しい立ち上がり。逆に3,4回はすんなり抑えるもまた5回にピンチを迎える。一死から石上、度会の連打で一三塁のピンチ。ここで追加点を取られるとかなり苦しいところだったが薮田粘る。2番フオードを力で押し込みショートフライ、3番神里レフトファウルフライ。
5回までで91球の薮田。ここまででも十分先発としての役割は果たしたと言えるが、先週の救援陣を見てると、ここから最終回まで繋いでいくのはなかなか厳しい。薮田は結局7回までマウンドに登り107球1失点の粘投。さあ、このピッチングに何とかこたえたいところだ。
6回裏。ここまで先発・森唯斗の前に散発3安打と抑えられてきたが、一死から2番園部が三遊間を割る。続く知念もライト前に落として一三塁。4番小西は死球で満塁。このチャンスに高山がライトフェンスギリギリの大きなフライを放ちまず同点。
続く7回裏。代わった石川から7番佐藤が糸をひくようなライナーでセンター前。島崎の送りバントは投手正面の強い打球になってしまうが、今度は投手が二塁送球を焦ってしまい悪送球(記録は犠打はつかず投手の失策) あぁ…このへんはお互い二軍戦だなあ… 篠田もバント二回失敗したのち、スリーバントで三塁線の絶妙な位置に。これも左投手の逆モーションになって手間取るうちに一塁セーフ。無死満塁の勝ち越しの大チャンスがやってきた。
ここで三塁ランナー佐藤に代わって代走高。この一手が結果として大きかった。藤原の打球は一塁二塁右翼の中間に飛ぶ浅いフライ。交錯を避けて返球体勢がとれないまま捕球したのをみて、高がスタートを切る。本塁返球がややそれ、ホームベースが空いたところを突いて回りこむ。セーフ! 待望の勝ち越し点が入った。
無死満塁の三走を代えてきたのは、やはり主に作戦廻りをやってきた監督の勝負勘なのだろう。ここで代えて万一無得点でも、8回表現実に代えてきた通り、高がそのままショート、田中俊太がショート→サード、小西がサード→ファーストと選手の交代もさほどなく、まだ代打も守備固めもいかようにも送れる。
残り二回は三上-上村のリレーで締め連敗ストップ。上村も前回の同点リリーフからのサヨナラ負けのイメージを引きずらずにナイスセーブ。明日からもまた勝っていきましょう。
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