スポーツ観戦合宿4日目は東京ドーム。涼し~。二日蒸し風呂状態の西武ドームで観た身からはもうこれが全てです。
多少座席間隔がゆったりしてようが食べ物がおいしいと評判だろうが、そんなのはもうどうでもいいです。冷房こそが日本の夏の馳走。
本日東京ドームで行われているのは、社会人野球の最高峰である都市対抗。四国銀行対東邦ガス。JRとかNTTとか自動車会社とかでもなくちょっと地味なカードだな、と思った方。これには理由がある。東京ドームを10日間借りて行う同大会の運営経費はどうやって捻出しているかというと、入場料と協賛金。入場料は我々一般ファンが買うというよりも、出場チームの応援団用として購入するのが大半。協賛金も出場チームが広告出稿するので、実質「やる人(会社)が自らお金を払う」形になっている。
さらには社員を応援に行かせるといっても平日の勤務中に行かせるのは厳しく、できれば土日かナイターの応援に行きやすい時間帯の試合にしてほしい。というチーム側の都合と入場料収入を増やしたいという連盟の都合、両者の思惑がかみ合って生まれたのが「特定シード」という制度である。通常の入場券ノルマよりもさらに多くの入場券を購入することで、土日か平日ナイターの好きな試合時間を選べる。具体的には下表の色つきの部分(トヨタは前回優勝チームが開幕戦に出場するのでシード外)逆にそこまで試合時間にこだわらなくていいよ、というチームがこういう平日の昼間に出場するのである。名古屋のガス会社と高知の銀行からそんなに応援団を繰り出すのも難しいよね、という現実的な判断。
さて試合の方に触れていこう。
1回裏。東邦ガスがいきなりの4連打で2点先制。さらにチャンスが無死満塁まで広がるが追加点ならず。3回裏にも4番若林に特大の一発が出て追加点。(久々の東京ドームだったので見事にボールを見失った)
追う四国銀国はまず5回に1点。そして6回に打線爆発。
3番4番の連打で無死一三塁。遊ゴロの間に三走還ってまず一点。6番藤井は投手直撃の内野安打。投手交代。7番神野は打ち取ったものの、8番にとっておきの代打南を起用。控えながら主将、巨体をブルブルふるわせてスイングするだけでベンチやスタンドから歓声が上がる。おそらく彼がチームの精神的支柱なのだろう。ここを打ち取るか打たれるかで勝負の行方が分かるな、と見ていたら打球は三遊間を見事破る。三走はもちろん二走も還って4-3、逆転。勢いづいた四国銀行はさらにヒット四球タイムリー二本で追加点。終わってみれば7安打を集中して一挙6得点のビッグイニングで試合を決めた。
社会人野球といえばもう一つの華が応援団。
座席をつぶして広大なステージを作って繰り広げる応援にはファンも多く、応援風景も数多く動画サイトにアップされている。四国銀行の応援団は鮮やかな法被をまとって、出色の応援曲はこれ(動画参照) 通称「呼び込み君」スーパーの売り場でよく流れているBGMだ。こんなのが応援曲になるのかw、とお思いかもしれないが、若干ペースアップし、ブラスバンドが壮大に演奏してバルーンがバンバン打ち鳴らされていると、これがなかなかクセになってくる。このほか高知のご当地ソングだったり、四国つながりで高松商の「プリティフライ」だったり、高校、大学、NPBとも違う応援風景が繰り広げられ、まあ応援主体で見る人がいてもそれはそれで楽しいよね。
この応援団の方々が四国銀行の有志あるいは高知の人じゃなくてゴニョゴニョみたいなところもあるが、そこはまあおいといて、また機会があったら行ってみたい。
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