女川への旅 #1

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三陸沿岸への旅の第一回目。まずは女川をめざしてみる。仙台から仙石東北ラインで石巻駅まで60分。そこからさらにローカル列車に乗り換えて30分。牡鹿半島の付け根、女川港に接する女川駅に到着。

震災で建て替えられた女川駅。中には観光案内所や物産店、さらには日帰り入浴施設も入り『ゆぽっぽ』を名乗る。温泉は街を一回りしてから最後に入ろうかね…

駅前には地元客というよりは観光客向けの店が並ぶ商業エリア。月曜ということもあり、客はまばら。月曜定休の店も多いが、それでも海産物店や食堂は開いておりマグロ丼をいただく。

商店街を過ぎると下り階段に。港に向かって降りていく。立派な新しい道路が通っているが、海岸には見事に建物がない。

一方駅より山側を眺めると、こちらは一戸建て、集合住宅がびっしりと立ち並んでいる。

ざっくりこの街の再建状況は、駅を境に高台が住居エリア。駅から港までかさ上げをしたエリアには商業施設や銀行、役場などが入る。港沿い、海面と同レベルのエリアには、漁港なので舟や諸設備は置かなければならないが、津波に備えて人は住まない。

津波が来ない高さに住む、というのが今回の震災を経験した末の結論なのだろう。クルマさえ自由に乗れればこの程度の高低差があろうとかまわないが、もしクルマに乗れなくなった、家族にも乗れる人がいない、となった時にかなり生活は大変だなと思う。いわゆる交通弱者をサポートすべく公共交通には頑張ってほしいが、そこも昨今のご時世ではなかなか難しくなってきた

さて、帰路へ。列車は万石浦という内浦に沿って走る。あの日がなかったかの如く水面は穏やかにたたずむ。

石巻からまた電車に乗り換え。すれ違った電車。石巻市は漫画家の石ノ森章太郎氏の出身地とあって記念館やこのようなラッピング電車が運行されている。

帰路にもう一か所寄りたい場所があるのでそれはまた次回に。

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