休日の人一人いないホンダ工場前で特にやることもなく。帰り編は車窓ではなくLRTの機能、設備面を中心に書いていこう。
路線図。こんな感じで駅前の路面電車区間、中央の普通の電車区間、終点寄りの工業団地内路面電車区間に大別される。
時刻表。昼間でも1時間に5本、12分間隔で運行されているのは素晴らしい。一番本数が多いのは朝の下り方面(工業団地への出勤者)だそうで。昼間の終点付近は利用者も少なく、12分間隔は過剰に思えるが、宇都宮駅付近で「待たずに乗れる交通機関」として利用されるにはこのくらい本数がないとダメなのだろう。
3両編成の電車は見通しがよく、通行もしやすいようにゆったりと座席が配置されている。特筆すべきはこのドアに設置されているICカード読み取り機。ワンマンバス、電車の泣き所はやはり料金収受で一か所しかないとどうしても詰まってしまう。それがこの電車では3両片側4つあるドアのそれぞれ左右に読み取り機が設置され、8か所同時に乗り降りができる。現金払い、チャージ等運転手対応が必要なお客だけ前方の出口で支払う方式。これはなかなか合理的だ
車内の液晶ビジョンも本来の駅・料金案内が随時広告と入れ替わりに表示されている。停留所にも様々な広告が掲示されており、収入アップにも余念がない。(だいたいは工業団地内企業が出稿してるみたいですが)
このように駐車場、駐輪場が設置されている停留所も。写真では10台も止められないように見えるが、この左側に百台は止められるような大駐車場が整備されていた。(もちろん無料)ここまではクルマで来て、市内中心部には電車に乗り換えていう目論見だろう。路線バスとの連携も実施され、電車+バスで市内に向かうよう路線も再編された。
ざっと一往復してみただけだが、LRTはシステム全体が相当考えられてデザインされており、これなら利用者数が予測以上というのもさもありなん、という感想を持った。逆に言うと公共交通を本当に利用しやすい、利用してほしいようにするには、ここまでカネと頭を使わないとなかなかマイカーに慣れた人からの転移は難しい。
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