宇都宮LRTに乗る #1

この度の東京行きは土日の一泊二日でもう一日余裕があるので、宇都宮のLRTを乗りに行くことにした。東京からざっと1時間半ほどで宇都宮着。

「宇都宮のライトレールが開業以来予想乗客数を上回る実績で好調だ」というニュースは、よく見聞きする。果たしてその実態はいかに。その前に宇都宮ライトレールの概要及び開業までの経緯を整理しておこう。

開業日:23年8月26日
営業区間:宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地(14.6キロ)

開業までの宇都宮駅東部エリアの交通状況:

・宇都宮駅東方には「平出工業団地」「清原工業団地」「芳賀工業団地」など大規模工業団地が立地しており、通勤者の交通手段はマイカーか企業の送迎バス。通勤時間帯の道路渋滞が社会問題化
・造成されたゆいの杜ニュータウン住民の足
・作新学院大学、宇都宮大学、宇都宮清陵高校などへの通学輸送
・栃木グリーンスタジアム、宇都宮清原球場でスポーツイベント開催時の輸送手段

定時性に優れた大量輸送手段である公共交通が求められており、30年以上の検討を経てLRTの開業に至った。

東口一帯はLRT開業に合わせて再開発され、駅から伸びた連絡橋からすべての交通機関に乗車できるようになっている。

乗り場。通勤時間帯を中心に相当な利用者がいるのだろう。整列乗車してもらうべく、狭い乗り場をくねくね曲がった乗車列案内が延びる。

電車が到着。近代的なデザインの3両編成。さっそく乗り込む。
最初はいたって普通の路面電車といった感じで道路の中央をゆっくり進む。老若男女利用者の幅も広い。

7~8停留所いったあたりだろうか、ここから線路は道路を外れ普通の鉄道になる。衝突の危険もなくなったためスピードも上がる。車窓は栃木の田園風景とニュータウン、そして鬼怒川を渡る。(この鬼怒川を渡る道路橋が少ないため渋滞が発生しがちだった)

工業団地に入るとまた線路は道路に戻るが、今度はもともとあった中央分離帯やグリーンベルトをつぶして線路を引いたため比較的ゆったり。ホンダ工場前で終点。休日とあって工場団地には人気がない。ホンダもこれだけ敷地があるのに関わらず、こんな立体駐車場まで整備している(いた?) どれだけ通勤のマイカーがあって、結果どれだけの渋滞が起きていたのか。これがLRTで解消されるのなら公共交通さまさまだね…

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