24/10/6(日) 慶應1-4東大(神宮)

東京に用事で出かけるついでに時間があったので、今季の野球観戦おさめに神宮球場に。今日は東京六大学リーグの試合が行われている。

東京六大学といえば、一番歴史のある大学野球リーグで、プロ社会人ともに輩出した野球選手は数多い。オイシックスがらみでも高山選手(明大)。ご存じの方も多いだろうが、4年8シーズンで積み重ねた131安打はリーグの個人最多安打記録。中山選手(法大)も通算11本塁打、4年次の18年春・秋両シーズンでベストナインに選ばれている。

第一試合は慶大対東大。慶應の話題といえばなんといっても清原和博氏の長男である、清原正吾選手だろう。今日も四番一塁で出場。「四番 ファースト 清原 背番号3」うおー、なんという響きの良さ! これだけでも、もうプロ行っちゃって! なんならウチにでも… とつい思ってしまうが、そこはまあいろいろ別に思うところもあって…

今日の清原選手の打席は一・二打席目、緩い球に「タメ」を作ることができずに空振り三振。三・四打席目はうまく投手返ししてセンター前に抜ける安打。正直どんなもんかはよくわからない。報道の通り、中学高校時代は野球をやっておらず、大学から本格的な野球を始め、4年目でチームの四番に座るのは確かにすごい才能の持ち主だろう。一方で経験不足なとこも否めず、今の時点ではやはり人気先行なのかな。

卒業後の進路はプロを志望しているが本指名だけなのか? 育成契約もありなのか? はたまた二軍専球団もありなのか? もし仮にウチに入団したら、それは(親父さん含めて)人気選手になるだろうなあとは思うが、一方で思うように結果が出せなかったら、公平に試合出場の判断ができるのか? まあそこまで今から考える必要もないですが…

それとは別に野球選手、清原Jrとしての雰囲気について言及すると、体つきはまだ一回り二回り大きくなる余地はありそう。打撃フォームはあまり似ていない。一塁守備に就いてゴロを取りにダッシュする時の体の動き、これが一番似ているような気がした。


さて、試合の方も。「東大相手なんだから慶應が楽勝だろう」と思っていたら、思わぬ展開になった。東大先発・鈴木太陽の前にとにかく走者が出ない。

試合が動いたのは4回裏。死球、セカンド後方へのポテンヒットで無死一二塁。まず東大に先制のチャンスがやってきた。続く4番内田は必死にバントで送り、数少ないチャンスを広げにきた。5番大原の遊ゴロは一点覚悟の内野体勢だったので三走生還。まず東大が先制。この一点で止めておけば慶應のゲームプラン通りだったのだろうが、続く6番杉浦も三遊間を破って東大に2点目が入る。

続く5回裏も二死から出塁した走者が盗塁を敢行。投球が暴投となりバックネットまで転がって、走者はそのまま三塁を狙うと、今度は三塁送球が悪送球となり一気にホームイン。これは言っては悪いが、普段東大がやってるようなミスを慶應がしてるなあ… 何はともあれ東大が3点リードして残り4回。これは面白くなってきたよ…

完全試合は6回1死、ノーヒットノーランも7回1死で途切れたものの、慶應の反撃は犠飛の一点だけ。逆に東大がその裏にダメ押しの1点を加え、こうなってくると慶應応援団以外は判官びいきで東大につく。慶應最後の攻撃もあっさり二死。さすがにここまできたら決まりだろう。

あと一人で一人走者は出したものの、そのまま東大勝利で終了。東大は昨秋シーズン以来の勝利で、連敗は17でストップ。鈴木投手は嬉しいリーグ戦初勝利。

珍しい勝利に沸き立つ東大応援席。ただ現役の学生というよりはOB・OG、選手の家族といった年齢層が目立つ。自分もどちらの関係者というわけでもないが、珍しい番狂わせが見れたという感想。

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